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インタレストグループ
The 10th Annual Conference of Japan Primary Care Association » インタレストグループ
[IG4] 南海トラフ地震が起きたときに被災地で支援をどう受けるか~被害を最小限に食い止めるためのノウハウをみんなで語り合おう~
Fri. May 17, 2019 1:30 PM - 3:00 PM Room 6 (B1F Room E)
座長: 齊藤 稔哲 (気仙沼市立本吉病院)
【開催の目的】 災害発生時においては、全人的医療、予防医療、行政をも含めた多職種連携の重要性が認識されてきている。
地域住民の生活維持・支援が大きな柱となる災害医療はプライマリ・ケアと密接に関係している分野といえるが、当学会における災害時対応は、これまで一部会員が従事するのみで、学会をあげての活動に至っていない。
大規模災害が起こる可能性のある今日、多くの学会員が災害時に対応するため、あるいは平時に何すべきか、現場でプライマリ・ケアを担う個人として、また学会としての活動について議論を深めていく企画としたい。【概要】 災害経験者・災害支援者のキーノートスピーチを踏まえてグループワークを行い、現場でプライマリ・ケアを担う個人、また学会としての活動について議論を深め、受援力強化の礎となる場としたい。
災害医療は外部からの医療支援の立場で語られることが多く、DMATやJRAT等は平時より研修を行い、有事の際に組織だった迅速な活動が可能になるよう取り組んでいる。一方、災害時には災害医療に関わることの少ない本学会員も被災者となりえること、そして被災者でありながら災害医療に参画する必要が生じることから、受援者の立場での活動の充実も求められている。
今回のセッションは、日頃の活動地域で災害が起こり自らが被災者となったことを想定して、1)被災地ではどのようなことが起こるのか、2)個人・家族・地域住民の生活維持するためにどのような活動が必要なのか、3)災害直後からの混乱状態の中で、全国から参集する支援チームに効率的・効果的に活動してもらうにはどのような関わり・調整が必要なのかを話題の中心に据え、グループワークを行う予定である。
災害多発国である我が国において、プライマリ・ケアを担う多くの医療人が、どのように災害に関わっていくのか考える機会となれば幸いである。