WONCA APR Conference 2019/第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会

セッション情報

インタラクティブセッション

第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 » インタラクティブセッション

[IS11] 社会的バイタルサイン -患者中心の医療を多職種で実現する-

2019年5月18日(土) 16:45 〜 18:15 第9会場 (2F Room I)

座長: 大矢 亮 (耳原総合病院)、鈴木 諭 (利根保健生活協同組合 利根中央病院)

【開催の目的】 家庭医療に従事する者は,未分化で多様かつ複雑な健康問題に対し,多職種で包括的統合アプローチを行うことが求められる.「社会的バイタルサイン(Social Vital Signs: SVS)」は,個人の人生・生活にとって重要な社会的因子について分析的に捉えるためのツールであり,患者に内在する社会的問題を具体的に言語化して整理することで,社会に生きる1人の個人として患者を包括的に捉えることを可能にする.また,SVSは多職種間でのコミュニケーションを円滑にし,さらには地域が抱える社会的問題を明らかにできる可能性も秘めている.SVSは病院医療,救急医療など短時間のスケールで患者を診る際にも有効であるが,患者を継続的に診る家庭医療の現場でこそ威力を発揮する.本セッションでは,SVSをもとに多職種が多様な視点から得た患者の情報を統合し,患者中心の医療の方法をより良い形で実践するための方法を疑似体験し,現場で活用できるようになることを目的とする.【概要】 健康の社会的決定要因ならびにSVSについてのレクチャーの後に,日常診療で遭遇する事例を基に小グループでの議論を行う. アクションシートと呼ばれる,SVSの各項目とライフコースとの関係をまとめるツールを用いて,多職種が患者の多様な情報を持ち寄り問題解決の筋道をつける過程を疑似体験する.最後に振り返りを行い,学びを日常診療で活用できる形(クリニカルパール)にまとめる.

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