Session information
インタラクティブセッション
The 10th Annual Conference of Japan Primary Care Association » インタラクティブセッション
[IS7] プライマリ・ケアでの働き方改革に必要な労働法制の理解
Fri. May 17, 2019 3:30 PM - 5:00 PM Room 15 (1F Room 103)
座長: 賀來 敦 (社会医療法人清風会岡山家庭医療センター)
【開催の目的】 <医師のライフキャリア・働き方改革における問題点>
1) 医師が病院等に勤務し、その指揮監督下で労務を遂行する場合、当該医師は労働法上の労働者であり、労働法規の適用を受ける。 しかし誤ったプロフェッショナリズムが理解される中、実際にこのことはほとんど意識されていない。
2) 医師のキャリア形成は、複数の病院間の定期的な異動が一般的である。日本の社会制度は終身雇用・長期雇用が前提のため、定期的な雇用の断絶に対して、各種労働関連法制度のみでは十分な支援ができない。
3) 医師のワークキャリアには「指導的医師の下で臨床経験を蓄積する時期≒研修」が存在し、「職業人」と「学習者」の二重役割が特徴的である。そのため、職業と生活に加え、研修(学習者)と生活(家庭人)とのバランスも無視できない。
<目的>
・問題点の把握と解決策の創出に必要な労働法制の知識の提供
【概要】 医師の働き方改革に関する検討会の議論の流れを紹介し、勤務医の労働者性とプロフェショナリズムのあり方を解説する。その上で、働き方改革に必要な労働関連法制やTips の紹介をおこなう。
<詳細>
・勤務医(研修医・専攻医)の労働者性
~医師の働き方改革に関する検討会の議論から(片岡)
・医師のプロフェショナリズムと労働環境
~アンプロフェッショナルな行為の要因と組織のプロフェッショナリズム(宮田)
・医者に必要な労働法制セミナー
~いまさら聞けない!働くルール(里見)
・働き方改革における勤務評価方法と認知バイアスの関係を考える(蓮沼)
・総合診療領域発展のためのブルーオーシャン戦略(賀来)
<特徴>
・厚労省検討会構成員・キャリアコンサルタント・キャリア系委員会・大学関係者のコラボ企画
・双方向(インタラクティブ)ツールを用いた参加型セッション