○池田貴英, 森田浩之 (岐阜大学大学院医学系研究科総合病態内科学分野)
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シンポジウム
The 10th Annual Conference of Japan Primary Care Association » シンポジウム
[S9] 大学総合診療部門の躍進~役割と方策~
Sat. May 18, 2019 3:00 PM - 4:30 PM Room 5 (1F Room D)
座長:前田 隆浩 (長崎大学病院 総合診療科)、阿波谷 敏英 (高知大学医学部 家庭医療学講座)
【開催の目的】 総合診療と地域医療の強い関連が様々な提言や報告書に示され、これからの地域医療において重要な役割を担う存在として総合診療医に大きな期待が寄せられている。こうした中、医学教育モデル・コア・カリキュラムや医学教育分野別評価基準には総合診療科が重要な診療科の一つに位置付けられ、卒前医学教育における重要性は益々高まっている。しかしながら、大学病院総合診療関連部門の規模と置かれている状況は多様であり、その多くで特定機能病院における在り方が厳しく問われている。新専門医制度が始動し、卒前・卒後教育や地域医療における期待と大学病院における役割・ニーズにギャップがある中、新しい部門として何か新しい価値を生み出しているかどうかを自問する時期に来ているものと考えられる。全国の大学総合診療関連部門が置かれている状況や果たしている役割等について現状を正確に踏まえ、その上で課題や障害、そして大学や社会の期待を浮き彫りにし、社会ニーズを汲み取りながら大学総合診療部門の特性を発揮できる具体的方策の検討が求められている。【概要】 大学医学部や大学病院で総合診療関連部門が置かれている状況や役割は多様であることが予想されるため、先ずは全国大学病院総合診療部門連絡協議会で実施されたアンケート調査をもとに、総合診療関連部門が置かれている状況や担っている役割、診療実績等について発表してもらい現状と課題を共有する。次に、特色のある活動を精力的に展開している大学の担当者に、病院総合診療、救急医療、地域医療等の力を入れている分野の観点から具体的な活動内容や大学病院のニーズとの関連、教育へのかかわり、考えられる課題、今後の方針等について紹介をしてもらう。その上で、大学総合診療関連部門に期待される役割や機能についての論点を整理し、今後の躍進に向けて進むべき方向性や方策について参加者と議論する。
○鍋島茂樹 (福岡大学病院 総合診療部)
○前野哲博1,2 (1.筑波大学医学医療系 地域医療教育学, 2.筑波大学附属病院 総合診療科)
○井上真智子1,2 (1.浜松医科大学地域家庭医療学講座, 2.静岡家庭医養成プログラム)