日本地震学会2019年度秋季大会

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ポスター会場(3日目)

一般セッション » S14. 地震予知・予測

S14P

2019年9月18日(水) 13:00 〜 14:30 P会場 (時計台国際交流ホールII・III)

13:00 〜 14:30

[S14P-02] 中国陝西省韓城地殻変動観測所顕著地殼が異常傾斜の要因分析

*楊 小林1、危 自根2、潘 存英1、楊 俊芳1 (1. 陝西省地震局、2. 中国科学院測量与地球物理研究所)

顕著地傾斜異常は地震前兆の異常の信号である可能性もあると同時に、機械の問題あるいは環境の影響による異常の可能性もある。如何に効果的に地震前兆の異常およびその性質を識別し、科学的に判定するのが極めて重要なことである。陝西省韓城台(図1)金属製の水平傾斜計のEW分量が2010年以来、二回連続的顕著なE傾斜とW傾斜が出た(図2)。幅がそれぞれで~679 μradと~873 μradに達した。当該異常が発生した原因が未だに明らかにしていない。本稿は韓城台区域の水文、構造、地震活動などの特徴によって、地下水の動力変化、韓城断裂の移動、地殻応力場の変動など三つの可能原因を分析した。その結果、第一の可能原因は当該異常を有効的に解釈できない、第二、第三の原因は当該異常を説明できるが、証拠が不十分である。まだ十分に物理的説明するには継続的な観測と深い研究が必要である。本稿は顕著異常の原因を十分に説明できないが、分析方法が今後顕著地傾斜異常の性質を判定することに有益な参考になると考える。