1:00 PM - 2:30 PM
[S14P-05] Prediction method to develop the method of detecting earthquake precursers
はじめに:地震予知は、100年以上の歳月、千億円以上の経費、多数の人材
を投入して試みられてきたが、明らかになったことは、地震予知は、不可能・
若しくは困難と云うことであった。今後も、従来の手法を継続すれば、同じ様
な結果しか得られないであろう。地震予知には、震源域の変形・歪の程度・そ
の場所・規模・動きを知る必要があるが、現時点及び近い将来にこれらを推定
することは不可能であろう。一方、地震前には、種々の地震前兆が観測されて
おり、それらの殆どは、地震前の震源域での微少亀裂の発生に起因するものと
推定できる(付図1参照)。それ故、震源域での微少亀裂発生を検出できれ
ば、直接・間接に地震の予知につなげることが可能になる。そこで、発想を変
え、当面の目標を地震予知では無く、地震前兆の検出に置くことにする。
1.微小亀裂の検出
震源域で微小亀裂が発生すれば、地電位・地電流が変化するものと推定す
る。しかし、地震予知は「地震の、場所・規模・日時が分かっているときしか
できない」と言われており、前もって電位・抵抗の測定場所を決めることがで
きないから、費用が無視できても、場所の推定が困難であり、何時・何処で地
震が起きるかを予知することは、費用/効果の点で不可能でありるが、予知を
必要とする地域全体に電極を多数設置して、電位・抵抗を測定し(海底も含
め)4次元的に、MRIと同じ手法で、前兆の微小亀裂の発生場所を検出できれ
ば、地震が起きないことは予知可能となる。このためには、各観測点は安価
で、測定・保守が容易なsystem (付図2参照)である必要がある。
2.観測Systemの説明
想定震源域全面に、約100km程度の間隔で、Local 観測点(LPC)を設置す
る。各LPCで、10m程度の間隔で3個の電極を設置し、各電極間の地電位・地電
流を測定する。その出力から、先ず、避雷器で、空電による雑音を除去する。
次に、定電圧ダイオードで、人工雑音も除去する。空電・人工雑音が除去され
た信号を増幅・検波しPCに入力し、1分間平均値(m)・標準偏差(σ)を計
算し、これらの値が、これらの10分平均値よりも、σ以上に大きい場合(σ異
常値)は、近隣のLPCのそれらと比較する。2個以上のLPCで、この様なことが
起こった場合は、各LPCが異常信号を出力する。
Center PCは、各LPCのm・σの一分値と、σ異常値を入力するとともに、σ
異常値の Map を作成し出力する。2σ異常値があれば、そのMap と警報を出力
する。 終わりに:
噴火が想定される場所に観測装置を重点的に配置し、Magmaの位置・規模・
変化を推定して予知を試みることが可能であり、地震予知も、想定した震源域
では、地電位・地電流の異常が無い場合は、前兆の微小亀裂の発生場所は無
く、一定期間は地震は起きないと予知することは可能となろう。 参考文献
高橋耕三 地震直前に観測される電磁界の発生メカニズム JpGU S-SS024-13
を投入して試みられてきたが、明らかになったことは、地震予知は、不可能・
若しくは困難と云うことであった。今後も、従来の手法を継続すれば、同じ様
な結果しか得られないであろう。地震予知には、震源域の変形・歪の程度・そ
の場所・規模・動きを知る必要があるが、現時点及び近い将来にこれらを推定
することは不可能であろう。一方、地震前には、種々の地震前兆が観測されて
おり、それらの殆どは、地震前の震源域での微少亀裂の発生に起因するものと
推定できる(付図1参照)。それ故、震源域での微少亀裂発生を検出できれ
ば、直接・間接に地震の予知につなげることが可能になる。そこで、発想を変
え、当面の目標を地震予知では無く、地震前兆の検出に置くことにする。
1.微小亀裂の検出
震源域で微小亀裂が発生すれば、地電位・地電流が変化するものと推定す
る。しかし、地震予知は「地震の、場所・規模・日時が分かっているときしか
できない」と言われており、前もって電位・抵抗の測定場所を決めることがで
きないから、費用が無視できても、場所の推定が困難であり、何時・何処で地
震が起きるかを予知することは、費用/効果の点で不可能でありるが、予知を
必要とする地域全体に電極を多数設置して、電位・抵抗を測定し(海底も含
め)4次元的に、MRIと同じ手法で、前兆の微小亀裂の発生場所を検出できれ
ば、地震が起きないことは予知可能となる。このためには、各観測点は安価
で、測定・保守が容易なsystem (付図2参照)である必要がある。
2.観測Systemの説明
想定震源域全面に、約100km程度の間隔で、Local 観測点(LPC)を設置す
る。各LPCで、10m程度の間隔で3個の電極を設置し、各電極間の地電位・地電
流を測定する。その出力から、先ず、避雷器で、空電による雑音を除去する。
次に、定電圧ダイオードで、人工雑音も除去する。空電・人工雑音が除去され
た信号を増幅・検波しPCに入力し、1分間平均値(m)・標準偏差(σ)を計
算し、これらの値が、これらの10分平均値よりも、σ以上に大きい場合(σ異
常値)は、近隣のLPCのそれらと比較する。2個以上のLPCで、この様なことが
起こった場合は、各LPCが異常信号を出力する。
Center PCは、各LPCのm・σの一分値と、σ異常値を入力するとともに、σ
異常値の Map を作成し出力する。2σ異常値があれば、そのMap と警報を出力
する。 終わりに:
噴火が想定される場所に観測装置を重点的に配置し、Magmaの位置・規模・
変化を推定して予知を試みることが可能であり、地震予知も、想定した震源域
では、地電位・地電流の異常が無い場合は、前兆の微小亀裂の発生場所は無
く、一定期間は地震は起きないと予知することは可能となろう。 参考文献
高橋耕三 地震直前に観測される電磁界の発生メカニズム JpGU S-SS024-13