公益社団法人日本生化学会

12:45 〜 13:05

[2SL02-01] 組織分散の常識を覆す画期的なシングルセル最適化ソリューション

瀬古 大暉 (Cytiva(グローバルライフサイエンステクノロジーズジャパン株式会社))

次世代シーケンス(NGS)技術の進歩とコストダウンの恩恵により、1つの組織サンプルから数万個の細胞を解析し、個々の細胞集団と疾患組織におけるその挙動を理解することができます。シングルセルRNAシーケンス(scRNA-seq)は非常に繊細であるため、組織の取り扱いと処理を慎重に行うことが重要です。人の手による組織処理は時間がかかり、オペレータのスキルによって大きく変動します。理想的には、自動化された、より穏やかな処理であれば、生存率と完全性が十分に担保され、元のサンプル状態が保持されます。また近年、低温で組織を分散することにより、細胞の健全性が保たれ、転写アーティファクトを軽減し、組織本来のトランスクリプトームがより正確に保持されることが明らかになっています。本セッションでは、組織分散装置VIA Extractor™と新製品Cold Dissociation Enzyme Kitのパワフルな組み合わせの特徴、パフォーマンスデータをご紹介いたします。