Japan Association for Medical Informatics

3:10 PM - 5:10 PM

[TS-2] IHEチュートリアル「放射線科領域の便利なIHEプロファイルの活用」

◆プログラム(案)
IHEチュートリアル「放射線科領域の便利なIHEプロファイルの活用」
1.RADの概要とREMを用いた医療被ばく線量の管理
演者未定
2.CDからの画像の読み込みで役立つPDIとIRWF
安藤 裕(日本IHE協会)
3.造影剤のInjector情報の管理
本田 憲業(日本IHE協会)
4.EBIWによる外来受診時の画像検査
演者未定
IHE(Integrating the Healthcare Enterprise)は、システム間の相互運用性を向上する標準化活動を行っています。具体的には、業務を定型化して、複数の機能に分割し、業務を実現するシナリオをつくります。各機能間の情報のやり取りは、標準的な手順とデータフォーマットを用いることが特長です。この業務の定義を「統合プロファイル」(業務シナリオ)と呼びます。現在、IHEの統合プロファイルは100以上あり、各装置や各システムを接続することにより、システムの有効性や安全性の向上が期待できます。
IHE活動は、放射線部門だけでなく、臨床検査、循環器、内視鏡、病理、放射線治療、眼科、ITI、PCDなどの分野に拡大しています。今回のチュートリアルは、IHE活動のきっかけとなった放射線部門に焦点を当て、診療面で重要かつ役に立ついくつかの統合プロファイルを取り上げ、説明します。(1)REM(Radiation Exposure Monitoring)を用いた医療被曝の管理、(2)CDから画像を取り込む際に患者情報(患者IDなど)を適切に書き換えるIRWF(Import Reconciliation Workflow)、(3)造影剤のインジェクター情報を管理する方法、(4)EBIW(Encounter-based Imaging Workflow)による外来受診時のオーダーなしの画像検査などについて解説します。
これらの業務シナリオを利用することにより、相互運用性だけでなく、医療安全の向上や効率化が一層推進できます。