[SL] The current status of the Finnish Health Information Exchange KANTA
医療DXの言葉がよく聞かれる。DX自体は、音楽、本のデジタル化の後に市場形態が大きく変化したことに使われる。この意味からすると医療DXも医療のデジタル化の後に市場形態の大きな変化が予想される。コロナ以前には医療の対象が感染症から糖尿病、高血圧などの生活習慣病に変わり、この対応として日本では未病段階からの介入が医療経費と患者の満足度に重要との判断から、予防対策への考えがあった。類似の考えは米国、欧州でもあり、欧州のHorizon2020の基金は、医療分野にはmobile HealthとInteroperabilityに重点が置かれた。mobile Healthではデジタル聴診器やデジタル耳鏡、デジタル鼻鏡などが開発されている。InteroperabilityではIHE-EUの評価ツールの開発などに投資されている。その中でフィンランドでは10年前に国の管理する診療情報の電子化を決め、個人のスマートフォンに診療情報を表示するKANTAが稼働している。データベースの構築もできたと聞く。1993年からの友人で10年間フィンランドeHealth学会長され、KANTA開発に携わっているJarmo Reponen教授に遠隔講演をお願いした。