Japan Association for Medical Informatics

[LS1] サイバー攻撃を見据えたデータセキュリティ ~予防、検知、復旧、改善策~

*神原 豊彦1 (1. ネットアップ合同会社 ジャパンCTO オフィス チーフ テクノロジー エヴァンジェリスト)

現在、ランサムウェアによる医療機関の被害が拡大していることは、皆様もご認識のことかと思います。ランサムウェアについて、最初の前提として強く理解して頂きたい点は、「ランサムウェアは、ウイルスソフトウェアの名前」や「ランサムウェアは、悪意のあるIT スペシャリスト個人の仕業」ではもはや無い、ということです。ランサムウェアは、麻薬やテロ攻撃などと同様の「国際的な犯罪組織による犯罪ビジネス」であり、その手法として「様々なIT技術を駆使する」ことである、という理解を頂きたいと思っています。そのため、「誰でも被害にあう可能性がある」こと、「組織犯罪から身を守るためには防衛”プロセス”が重要である」ことを前提として考える必要があります。
このセッションでは、ランサムウェアを含めたサイバー攻撃から、データを守るための考え方やすぐに実践可能な対策方法などをお伝えします。