一般社団法人 日本医療情報学会

[LS7] 今、そこにある危機。ランサムウエアに対して病院はどう対策していくべきか?

*松村 健1、*北原 信之2 (1. 洛和会ヘルスケアシステム 本部医療情報部、2. NeuShield)

最近では、医療業界でランサムウエアが猛威を振るい、病院経営を圧迫するとともに、地域住民の生活までも脅かしています。病院様として、いま、導入にあたって検討すべき事項は何なのかということを、洛和会様の経過をもとにお話しいただきます。
ランサムウエアは、ここ数年で組織全体に影響を及ぼすサーバに標的が移り、犯罪の手法として組織化したビジネスと変貌し、これまでのいわゆる“ウィルス被害”とは全く異なった次元のものとなってきています。各ベンダーはセキュリティ対策として、予防や攻撃検知等各フェーズに対してのソリューションは提供されています。しかしながら、各病院の環境(種別/規模/ネットワーク/電子カルテベンダー等)を考慮し、現実として業務が再開できるまでの統合されたソリューションは残念ながら存在しないとかんがえています。洛和会様の今回の取り組みとしては、あまりにも広範なセキュリティの対策が提案されている中、病院の現場からより現実的な「ランサムウエア対応」とは何かを探求した取り組みのリアル(実際)をお話しいただき、病院の方々の今後の対策検討の一助にしていただきたいと考えています。