Japan Association for Medical Informatics

[PL] 医療情報の活用と医療現場の運用改善

*平田 哲生1 (1. 琉球大学)

 わが国は年々人口が減少し少子高齢化が進み、医療・介護費の増大、労働人口の不足がおこり、医療・介護を支える「人と金」不足に陥ることが予想されます。そして、医療現場では人材不足による医療従事者の長時間労働、医師の働き方改革が大きな問題となっています。
 一方で、これらを改善するため、医療情報システムの高度化、医療のデジタル化、DXが進んでいます。しかし、デジタル化が現場の運用改善に結びつかないことも多いのが現状です。また、医療データの利活用に関しても、データベースの統合や多種類の医療機器や部門システムの連携が不十分です。
 DXはデジタル化とデータ活用により現場の様々な課題を解決し運用を改善し変換することですが、医療におけるデジタル化にはまだまだ課題があるように思います。
 琉球大学病院でも、これらの課題が山積みでDX推進はこれからの状況です。昨年琉球大学にはRX推進本部(琉球大学トランスフォーメーション)が発足し、その中で医療RX を推進しています。また、当院は1年半後に移転を予定しており、それに向けて新病院での病院情報システムの更新と現場運用の検討を行っております。
 本講演では、病院移転を念頭においた医療情報の活用と現場の運用改善についてご紹介したいと思います。