[LS4-03] FHIRを用いた臨床情報自動収集システム実現に向けた取り組み
国が策定している「全ゲノム解析等実行計画」に基づき、AMED事業においてがんゲノム医療中核拠点病院、がんゲノム医療拠点病院から収集された検体を用いた全ゲノム解析と臨床情報の収集及びクラウド上での管理が進められている。臨床研究におけるデータ収集ではElectronic Data Capture(EDC)システムが広く活用されているが、本AMED事業では医療情報交換の為の国際標準規格FHIR(Fast Healthcare Interoperability Resources)形式でのテンプレートを活用した臨床情報収集システムを医療機関に導入しデータ収集している。現在は、システム導入時にFHIRサーバも同時導入し運用しているが、今後の施設拡大を視野に、本院で既に稼働しているFHIRサーバ機能も兼ね備えた医療データプラットフォームIRIS for HealthとFHIRテンプレートを連携し問題なく動作することも確認できた。また、FHIRテンプレートを活用した臨床情報収集システムに対応できない電子カルテベンダーを使用している医療機関(小規模な医療機関、クリニックなど)等の対応として国内外の医師主導の臨床研究で幅広く利用されているEDC「REDCap」も機能拡張しJASPEHRテンプレート対応した。そして、医療機関でテンプレートに入力されたデータは、仮名化した上でクラウド上のIRIS for Healthで統合管理できるセンター機能システムを構築した。本日は、これらの事例について説明する。
