今後、地域の医療機関と情報共有を進めるためには、医療DX政策、特に電子カルテ情報共有サービスへの対応することは地域の基幹病院としても重要な課題である。一方で、IT投資を効率性も考慮し、共有サービス対応だけを目的としたシステム構築や改修ではなく、新たなサービス基盤として活用できるような環境を構築することも重要である。
本講演ではこのような視点から、Salesforce Health Cloudを活用し電子カルテデータのFHIRデータ化を実現すると同時に、それらの医療データを活用して、Salesforceの生成AI機能Einsteinと組み合わせて診療情報提供書作成機能をテスト実装した内容を紹介する。また、Health Cloudと電子カルテ情報共有サービスとの連携を想定したFHIR Web API構築も試みたので併せて報告し、新たなDX基盤としての展望も含めて紹介する。