Japan Association for Medical Informatics

[2-B-1-OP1-1] 身体活動の促進を目指した家庭用デジタルサイネージシステムの構築

落合 陽1, 本谷 崇之1, 松本 佳久1, 櫻井 理紗2, 竹村 匡正1 (1.兵庫県立大学大学院 応用情報科学研究科, 2.国立循環器病研究センター)

【背景】
 健康維持を促進するための手法として、ヘルスコミュニケーションという概念が提唱されている。ヘルスコミュニケーションは、主に健康に関する情報を対象者に提供し、身体活動の促進に繋げるものである。しかし、どのような情報が一般の人々の身体活動の促進に寄与するかは明らかではなく、また継続的な情報提供も困難である。一方で、常時通信可能なシングルボードコンピュータや、タブレット端末のような機器が普及し、継続的な情報提供が可能になりつつある。

【目的】
 よって、本研究では、ヘルスコミュニケーションを踏まえた継続的な情報提供を行うために「家庭用デジタルサイネージ」システムの構築を行い、身体活動の促進への影響について検討を行う。

【方法】
 本システムを構築するにあたり、デジタルサイネージ端末としては、ヒアリングにより端末はiPad(9.7)インチとした。システムとしては、iPad上のコンテンツを自動的に更新する仕組みとし、ウェブサーバーを用いて情報の配信を行うこととした。コンテンツについてはウェブスクレイピングによる自動作成の他に、手動による作成も可能とした。評価については、被験者に対するアンケート調査、およびウェアラブル活動量計を利用して、システム利用前後の身体活動量の比較を行った。

【結果】
 本システムによって、家庭内へ情報を常に提供することが可能となった。また、被験者のアンケートは概ね好評であり、加えて身体活動量の増加が認められた。

【考察】
 家庭用デジタルサイネージは、従来の情報伝達手段に比べて柔軟に情報を編成し、定常的に接することのできるメディアであり、身体活動を促進する上で効果的と思われる。また、歩数等の健康情報にもとづいてパーソナライズした情報を提示することができれば、より身体活動に好影響が与えられる可能性がある。