Japan Association for Medical Informatics

[2-B-2-JS2-2] 診療ガイドラインの普及・活用を目的としたMindsウェブサイトのリニューアル

佐藤 康仁1,2 (1.東京女子医科大学, 2.日本医療機能評価機構)

Mindsウェブサイトは、2017年7月より「Mindsガイドラインライブラリ」(http://minds.jcqhc.or.jp/)としてサイトリニューアルを実施した。本セッションでは、Mindsウェブサイトの大きな変更点を3つ紹介する。

1つ目は、レスポンシブウェブデザインを導入することで、スマートフォンやタブレットを用いてもMindsウェブサイトを閲覧しやすくした点である。旧Mindsウェブサイトは、PCでのサイト閲覧を想定して開発されていた。モバイル端末については、モバイル向けアプリ(Mindsモバイル)を提供することで対応していた。一方で、ウェブサイトへのアクセスの40%がモバイル端末からであること、モバイル向けアプリの保守・運用には追加の手間や費用がかかることから、ウェブサイトへの一本化を図った。

2つ目は、Mindsモバイルのみに搭載していたCQ(クリニカルクエスチョン)サマリー検索をMindsウェブサイトで実施できるようにした点である。CQサマリーは、クリニカルクエスチョン、推奨、推奨の強さ、エビデンスの強さ、解説の5項目からなるコンテンツである。CQサマリーは、ガイドライン情報を構造化したものであり、検索性の向上、および統一の取れた表示を実現したものである。

3つ目は、診療ガイドラインの検索性の向上である。Mindsウェブサイトに掲載されている診療ガイドラインは、最新版で本文が掲載されているもので187件ある(2017年7月)。診療ガイドラインが取り扱う疾患・テーマは、多様であるため単純な分類は難しい。今回のサイトリニューアルでは、疾患・カテゴリー分類の見直しとともに、疾患・カテゴリー下の分類を工夫することで、必要とするガイドラインを選択しやすくした。また、これに加えてキーワード検索により、診療ガイドラインを直接検索できるようにした。