診療ガイドラインは、医療の安全と質の向上を支援するための重要なコンテンツと位置付けられ、科学的根拠に基づき、有識者により系統的な手法により作成される。機械学習や人工知能といった診療支援システムに期待がかかる現代においては、医療情報学の視点からもそのコンテンツは非常に重要なものとして位置づけられる。
医療情報学分野においては、診療支援システムとしての臨床ガイドライン実装の試みは長く、また、用語やセマンティクス、ロジックのモデル化等、関連分野での試行も続いている。近年は、診療支援システムへの機械学習の適用において診療ガイドラインは不可欠な資料となっている。
本セッションでは、診療ガイドラインのコンテンツに注目し、システム実装に必要な標準化やモデル化の視点で課題の提示と議論を行う。