Japan Association for Medical Informatics

[2-E-2-AS1-3] 画像診断ナショナルデータベース(Japan Medical Imaging database:J-MID)について

待鳥 詔洋 (国立国際医療研究センター国府台病院放射線科)

画像診断技術の普及や進歩は、医療の高度化、患者の予後改善に多大な貢献をしてきた。その技術革新の進歩は非常に早く、今後はICT技術を取り入れ新たなステージに進むことが期待される。我が国の医療は、少子高齢化、国の財政悪化等の問題に直面しており、画像診断のビッグデータを利活用し、医療費増大に対応しつつ医療技術の向上を継続することは、今後の画像診断の発展にとって、避けて通れない課題である。日本医学放射線学会は、「Japan Safe Radiology」を提唱した。これは、今回構築される画像診断ナショナルデータベース(Japan Medical Imaging database : J-MID)を解析・活用し、医療安全の向上、標準化、適正化、人工知能(A.I)等を含む新たな技術開発、医療政策への反映などを狙った構想である。日本医学放射線学会が実施するナショナルデータベース事業について概説する。