Japan Association for Medical Informatics

[2-G-2-OP7-5] 看護基礎教育での医療・看護情報教育におけるSCORM対応e-Learning教材の作成

豊田 修一 (上武大学 看護学部)

看護師基礎教育において、医療・看護情報教育に関する教育内容を考える上では、保健師・看護師として必要な知識・技能の範囲及び水準を示している「保健師・看護師国家試験出題基準」を考慮する必要がある。この国家試験の出題基準は、近年の保健や看護を取り巻く社会的環境の変化に伴い、平成30年実施の試験より改定することが公表されている。また、本学では、看護学部学生の医療情報基礎知識検定の資格取得を推進するため、紙ベースの学習教材を作成し、指導を継続している。この医療情報基礎知識検定においても、医療の情報化の急速な進展に伴い、近年出題基準が変更になっている。
 一方、クラウドサービスとして提供されていているe-Learningシステムは、アメリカの標準化団体ADLが策定したe-Learningに関するSCORMに準拠したものが多くなってきている。これにより、e-Learning提供者(学校)は、ある程度標準化されたLMS(学習管理システム)を利用することができるようになってきた。そして、SCORM対応の学習教材を作成するシステムも提供されるようになってきた。
 そこで、本研究では、新しい保健師・看護師国家試験出題基準と医療情報基礎知識検定への対応と、これまで蓄積してきた医療情報基礎知識検定の学習教材を基にしたSCORM対応のe-Learning教材のコース設計・教材試作の概要について、報告する。