Japan Association for Medical Informatics

[LS-4] オンプレミスとクラウドを併用したPACS再構築

池田 龍二 (熊本大学医学部附属病院 医療情報部診療放射線技術部門)

 本院ではオンプレミスとクラウドコンピューティングサービスを併用したPACSを再構築した。今回のリプレースでは、①長期的にアドバンテージの得られるシステム構築、②効率的なデータ管理と利活用、③TCO(Total Cost of Ownership)の削減、④災害とリスクに強いPACSの4項目を目標とした。
 インフラ(通信)が途絶えた中で、BCP対策としてオンプレミスでの稼働は必要である。さらに広域災害、局地災害においては外部保管・クラウドコンピューティングサービスが有用となる。また、地域連携において画像のオンライン連携を実施する場合、クラウドコンピューティングサービスが効率的に機能する。
 今回、本システムの構築から稼働して1年が経過した現状を報告する。
 今後PACSを再構築する際には、膨大化するデータの効率的な管理と地域連携の準備、災害・リスクに強いシステムに、クラウドコンピューティングサービスは必要不可欠である。