Japan Association for Medical Informatics

[2-K-1-HD2-5] SHACHIを動かしてみよう!

相羽 良寿1, 土井 俊祐3, 藤原 健太郎1, 井出 博生1, 竹内 公一1, 藤田 伸輔2 (1.千葉大学医学部附属病院地域医療連携部, 2.千葉大学予防医学センター臨床疫学, 3.東京大学企画情報運営部)

本ハイパーデモでは、SHACHI及びSHACHI-Brainの概要説明の後、SHACHIのスマートフォンアプリを用いて体重・血圧の入力、データの閲覧を行う。その後、利用者が閲覧をアクセスコントロールした状況を示し、施設側で患者データの閲覧、コメント入力・画像データをプッシュするデモを行う。
 SHACHIとは、千葉大学病院が開発したPersonal Health Record(PHR)であり、個人の一生涯にわたる医療・介護・健康の情報をまとめて管理するシステムであるとともに、複数の医療施設の情報を統合するElectronic Health Record(EHR)であり、本人と医療者・介護者をつなぐ他職種連携システムでもある。最大の特徴として、SHACHIは「患者さん中心」を基本コンセプトとしており、本人が自分の意思で参加し、自分自身で管理することで、健康増進に役立ててもらうことを目標としている。
 SHACHIでは、スマートフォンを通じて体重や血圧の入力、自身のデータの閲覧等ができる他、医療機関の記録や電子お薬手帳などのデータも収集できる。また、自身のデータへのアクセス権限の付与、及び変更を随時行うことができる。さらに、現在総務省の「クラウド型EHR高度化事業」において、SHACHIに参加する医療施設、介護施設、検査会社や各種ベンダー等の施設・協力会社のみならず、既に普及している他のEHR/PHRとのデータ連携を可能とするプラットフォーム「SHACHI-Brain」を開発している。このSHACHI-Brainにより、利用者の健康情報や生活情報、各施設に点在している医療情報・介護情報が全て集約することが可能となる。我々はこのような枠組みを「EHRスマートハンドシェイク」と名付け、千葉市・市原市などの行政、医療・介護関係者、各種ベンダーと協力し、事業を推進している。