[2-L-1-PP1-5] 互換性と持続性を目指したシェルスクリプトによるCGI開発の検討
【背景】当院では、2001年より学内LAN環境を利用し、ウェブブラウザ上で院内情報提供しており、動的ウェブページについてはPHP言語により開発を行っている。現在までに2回のサーバ機器更新を行い、2012年の2度目の機器更新以来、5年が経過している。現在、大規模サイバー攻撃が発生し、ファイアーウォール内ネットワーク環境においても情報セキュリティに配慮した運用が重要な課題となっているが、互換性の問題により、バージョンアップやシステム更新が困難な状況となっている。【目的】互換性と持続性を目指し、従来のPHP言語による開発からシェルスクリプトによるCGI開発が代替可能であるか検討を行う。【方法】ウェブサーバは学内LANに設置され、従来のサーバOSはWindows Server、ウェブサーバはApacheを、動的ウェブページは、PHP言語を使用し開発されていた。今回、シェルスクリプトによるCGI環境として、サーバOSはDebian GNU/Linux、ウェブサーバはApacheを使用し、現在PHP言語で記述されている各種委員会報告ページについてPOSIX文書仕様に沿ったシェルスクリプトによるCGI作成について検討を行った。各種委員会報告ページは、月に1度、秘書室よりCSV形式(ウィンドウズによるテキストファイル)により委員一覧がアップロードされており、PHP言語によりhtml表形式へ変換し、表示を行っている。【結果】POSIXにはAWK、iconv、sedコマンドなどが含まれ、CSV形式のファイルのhtml表形式への変換、表示が可能であり、PHP言語と同等の開発が可能と考えられた。【考察】従来よりPHP言語で開発した部分について、シェルスクリプトによるCGIで十分代替可能であると考えられた。