一般社団法人 日本医療情報学会

[2-L-2-PP3-2] スポットチェック導入における現状と今後の課題について

高野 裕子1, 向 友代1, 山形 香名子1, 植山 幸美1, 吉田 純子1, 木村 和美1, 片山 理恵1, 岡室 優1, 角谷 知恵美1, 入江 真行2 (1.和歌山県立医科大学附属病院 看護部, 2.和歌山県立医科大学 医学医療情報研究部)

当院では、2017年1月に第4期医療情報システム(Wakayama medical university Integrated information NetworkinG System 4:WINGS4)に更新された。更新に伴い、ベッドサイドにおけるバイタルサインズの測定に、スポットチェックを導入した。スポットチェックとは、血圧、脈拍、体温、SPO2の測定データをワンタッチで電子カルテに自動送信ができるため、患者の誤認防止、転記ミスや入力の手間を軽減することができる。データは測定後すぐに電子カルテ反映されるため、院内での情報共有がスムーズにできることが可能である。
導入した結果、患者誤認防止、自動的にデータ転送ができるため、医師、コメディカルとの情報共有がスムーズになったなど、スポットチェックの利点を活かせていると意見が多数あった。また、機器に反映されてる数値の文字が大きいため、患者とともに情報共有がしやすく患者教育に役立つ。欠点として、スポットチェック本体が大きくてかさばる、予定時間外に測定したデータが次の予定時間に反映されるなどの問題点があがっている。
今後の課題は、スポットチェックの機能を最大限に活用できる運用について検討する必要がある。