Japan Association for Medical Informatics

[LS-7] 現場の課題をいかにくみ取るか?-当院の運営企画室における取り組みから-

加藤 源太 (京都大学医学部附属病院 診療報酬センター)

当院の運営企画室では、病院執行部とも連携して年に一回、総計40以上にもわたる診療科(部)を対象としたカンファレンスを個別に行っている。また、各病棟へは定期的な病棟ラウンドを運営企画室の実働メンバーで実施し、師長をはじめとする病棟スタッフとの意見交換を実施している。こうしたプロセスは、病院経営の現況や稼働状況についての意見交換の機会であるとともに、カンファレンスは診療料における課題、病棟ラウンドは病棟における課題をくみ取る重要な機会としても位置づけている。これらのプロセスを経て現場の課題が抽出されれば、時に運営企画室も加わり、その解決に向けて現場での調整が行われるが、その際には、医療情報管理掛をはじめとする院内各部局と連携の上で必要な情報の抽出が求められる機会が多くなっている。これら課題の解決に運営企画室が参画する際には、得られた情報の解釈も含めて、効率性が高いだけでなく関係者間で納得感が得られるような課題解決を心掛けている。