[3-E-1-PS8-6] 眼科外来を想定した看護支援デバイスの研究
外来受診をする患者の目的は、受診時に抱えている症状の治療であり、安全にスムーズに診療を終え、帰宅することは大前提である。しかし、自科検査を多く抱える眼科外来において、待ち時間短縮は非常に難しいのが現状である。患者の来院から受付、検査、診察、会計の中で、診察において、医師による入力作業の多さも待ち時間延長の一因に含まれている。待ち時間対策は病院滞在時間の短縮と、滞在時間の有効活用の2点に分けられる。病院滞在時間の短縮のためには、患者に医療者が対面しない業務を改善することが効果的であると考えられる。
現在、多くの病院で、問診は出力された問診票に患者が記載する形式である。紙の問診票をスキャンするだけでは初診時データをテキスト化することはできておらず、診察を行う医師が自身で必要な初診時データを電子カルテに記載することになり、それ自体も診察時間を延長させている一因になっている。また、二次利用のためにもテキスト化されている必要がある。そこで、今回、電子ノートを利用し、問診票をその場でトレースする運用について検討した。トレースされたデータが見読可能であることを確認するとともに、医療者によるデバイスの評価を行い、発表を行う。
業務改善目的で新たなデバイスを導入するとき、①デバイス導入でどの業務を改善したいのか、②患者・医療者それぞれへのメリットは何かを考えて導入する必要がある。従来の医療分野におけるICT開発は医療者が利用する場面のみを想定するものが多かったが、患者やその家族が利用すること、患者・医療者が双方で利用することを踏まえた利用方法を検討し、開発していく必要が今後はあると考えられる。
現在、多くの病院で、問診は出力された問診票に患者が記載する形式である。紙の問診票をスキャンするだけでは初診時データをテキスト化することはできておらず、診察を行う医師が自身で必要な初診時データを電子カルテに記載することになり、それ自体も診察時間を延長させている一因になっている。また、二次利用のためにもテキスト化されている必要がある。そこで、今回、電子ノートを利用し、問診票をその場でトレースする運用について検討した。トレースされたデータが見読可能であることを確認するとともに、医療者によるデバイスの評価を行い、発表を行う。
業務改善目的で新たなデバイスを導入するとき、①デバイス導入でどの業務を改善したいのか、②患者・医療者それぞれへのメリットは何かを考えて導入する必要がある。従来の医療分野におけるICT開発は医療者が利用する場面のみを想定するものが多かったが、患者やその家族が利用すること、患者・医療者が双方で利用することを踏まえた利用方法を検討し、開発していく必要が今後はあると考えられる。