Japan Association for Medical Informatics

[LS-8] みやぎ医療福祉情報ネットワーク(MMWIN)における文書連携 ~病院情報システムの隙間を埋める~

中山 雅晴1,2 (1.東北大学大学院 医学系研究科, 2.東北大学病院)

みやぎ医療福祉情報ネットワーク(Miyagi Medical and Welfare Information Network: MMWIN)は、宮城県内における病院、診療所、薬局、介護施設から患者データを厚労省標準保存形式であるStandardized Structured Medical Information eXchange version 2(SS-MIX2)ストレージに保存し、患者同意のもと、各職種の権限に基づいた閲覧を可能としている。平成29年9月末現在、バックアップデータはのべ患者数約740万人に増え、情報共有同意患者数も4.4万人を超えた。当初、共有できる情報はSS-MIX2標準化ストレージを中心としていたため、患者基本情報や病名、処方、採血結果などが主となっていた。そこで、拡張ストレージの充実を目的に、DocuWorks文書連携システムを導入し、標準化ストレージでカバーできない文書を共有することを可能にした。具体的には透析患者記録や患者紹介、介護連携などであり、広く活用している。本セミナーではその紹介とともに、地域医療介護連携システムとして、我々が抱えている課題、対策、今後の可能性などをお話しする。