Japan Association for Medical Informatics

[3-G-2-OP25-5] 高齢者の食事改善を図るためのスマートフォンアプリ作成の試み

古賀 龍彦, 原 祐一, 山口 あさみ, 林 純, 小柳 左門, 原 寛 (原土井病院)

食欲の低下と糖質とおつけもののような簡単な食事は高齢者のフレイルに通じるものと考える。良質のたんぱく質の摂取を促し減塩にも留意したものが必要と考えるが細かいバランスを考えることは負担が大きすぎる。高齢者は耐糖能が低下される方が多いが糖尿病学会では糖尿病食事療法のための食品交換表に準拠されたカーボカウントテキストが出版された。それを手にして入力しながら簡単に一日摂取量などを計算できるリレーショナルデータベースを作成しスマートフォン上のFileMakerGoにて運用することを試みた。当初は食事を撮影するとかクラウドに集めた画像をクリック選択して計算させることも検討したが、情報の共有は学習する機会を失うことになると共に書籍の版権問題にもつながりうるので、データはスマートフォン内にとどめご自分で手元の本をみて入力したものを再利用する形とした。独居高齢者はコンビニエンスストアや宅配で一食分の食事を購入して食べることも少なくない。健康増進法第31条第1項によりエネルギー、タンパク質、脂質、炭水化物の食塩の含有量が表示されているのでそれを入力することでの概算もできるように配慮している。