一般社団法人 日本医療情報学会

[3-I-1-OP17-1] 医療情報技師会勉強会における本会場-サテライト会場間の相互中継の試み

服部 正樹1, 川田 康友1, 戸田 博公1, 小斉 勉1, 嘉手苅 林俊1, 上原 達也1, 園田 浩富1, 下川 忠弘1, 久島 昌弘2 (1.九州沖縄医療情報技師会, 2.沖縄県立中部病院)

【背景】九州沖縄医療情報技師会は2014年5月の第1回勉強会以降、2017年5月までに9回の勉強会を開催したが、如何に九州と沖縄といった距離的な制約を排除し、学習機会を均等に設けるかが課題であった。そこで、沖縄にサテライト会場を設置し、本会場と同様に技師ポイントを付与できることとなったが、勉強会開催環境を本会場と同等とすることがその条件であった。
【目的】サテライト会場の勉強会開催環境を本会場と同等にするため、本会場とサテライト会場とを相互中継するために必要な配信環境を構築し、その効果を検証することを目的とする。
【方法】第6回勉強会より、本会場とサテライト会場とをネットワークで結び相互中継を開始し、第9回勉強会まで継続している。中継環境として、第6回勉強会はCisco Web-Exを、第7回勉強会以降はYouTubeライブを用いた。配信の帯域確保のため、有線による接続を基本としつつ、毎回異なる会場を借用することに伴うネットワークの変化に対応するため、無線による接続とする場合はWi-Fi・モバイル通信の品質やキャリアの選択が重要であると考えた。そして、音声品質は特に重要であり、会場音響設備の事前確認を十分に行った。
【結果・考察】ネットワーク帯域及び音声品質の確保について、問題点を事前に解決し、これまで大きなトラブルなく開催できている。第8回勉強会におけるグループワークの発表は、サテライト会場からも臨場感をもって行え、参加者からも好評を得た。さらに、世話人の現場対応力の向上にも寄与できていると考える。今後は、離島、及び九州本島であっても勉強会に参加しづらい地域のため、中継地点を増やしていくことを考えている。他地区の技師会でも同様の課題を抱えていると聞いており、当技師会の経験を共有することは有用であると考える。