Japan Association for Medical Informatics

[3-J-3-CS6-2] ToDo通知システムと文書システムの連携で実現した汎用性の高いワークフロー管理システム

村田 泰三 (大阪大学医学部附属病院 医療情報部)

医療記録には、入院時に必ず作成する書類、承認が必要な書類などワークフローが定まっているものがある。このような文書では、記載漏れや承認漏れなどが課題であり、この点については、システムで支援することが可能である。当院の電子カルテのToDo通知システムは、医師、看護師へやることリストを提示するシステムで、予め設定した条件を満たした症例に対して文書作成通知を出すことができる。
文書作成通知のToDo機能は、入院のイベント、文書の保存進捗、文書の記載内容を条件に定義できる。また、文書システムは、保存進捗をマスタで追加することができ、文書毎に保存進捗を設定できるため、その文書独自のワークフローに合わせた進捗管理が可能である。
今回は、この機能を活用した入院時必要書類(入院診療計画書など)の記載、事務補佐員が作成した文書(診断書など)の承認、複数のスタッフが連携して記載する文書(CPR記録)の事例について紹介をする。