Japan Association for Medical Informatics

[3-J-3-CS6-3] 読影アラート緊急通知システム

青木 陽介 (大船中央病院 放射線科)

検体検査の分野ではパニック値、薬剤の分野では禁忌や組み合わせの不適合などが出た場合、ユーザーに対し警告するシステムが多くの施設で導入されている。しかし、画像診断(読影レポート)については、こういった機能がまだまだ一般的とはいえない。
当院ではこの対策として、ただ単に警告を表示するのではなく、読影レポートの既読状況もあわせてシステムで把握し、レポートを確認するまで依頼医へ警告を繰り返し表示、および、依頼医が一定期間レポートを確認しない場合は、同科の医師など関連する他の医師へも警告の範囲を拡大し、「患者に関連する医師の誰かが必ず患者の状況を把握できるようにする」環境を整備した。結果、1週間以内に重要度の高い読影レポートを全て依頼医へ通知することに成功している。
このシステムを構築した経緯や過程、運用開始後の実績やユーザーから聴取した意見などを踏まえ、本システムの有用性について発表する。