Japan Association for Medical Informatics

[3-L-2-PP7-6] SINETに直結したクラウドデータセンターでの多施設臨床研究データ収集システムREDCapサーバ構築の事例報告

山本 景一, 朴 勤植, 新谷 歩 (大阪市立大学)

【背景】本学は、2017年6月より多施設臨床研究データ収集システム「REDCap」を導入し、学内全ての研究者にサービス提供を開始した。REDCap導入の事例として、本学のシステム構成および運用を報告する。【方法】学術情報ネットワーク(SINET5)は、我が国の大学・研究機関等の学術情報基盤として、国立情報学研究所(NII)が構築・運用している情報通信ネットワークである。クラウドサービスプロバイダー11社がSINETに直結しサービスを展開中である。REDCapサーバを、医療情報を扱うための3省4ガイドラインに準拠し国際的な事業継続マネジメントシステムの認証である「BS25999」取得済みのSINET直結クラウドデータセンターに構築する。ネットワーク可用性確保のために、SINETとインターネットの2系統のサーバーアクセスを可能とする。また画像・映像ファイルのアップロード専用ストレージを設置する。REDCapはソ-スコードが無償で提供されるが、サーバ管理はユーザーで行わなければならず、ライセンス上REDCapのソースコードを企業に開示することはできない。一般に我が国の臨床研究支援センターではシステムエンジニアを雇用しているケースが少なく、サーバの運用負担がREDCap普及の大きな妨げとなっている。サーバ運用負担軽減のため、クラウドの仮想基盤の管理のみならず、OS・ミドルウエアのログ確認・リソース管理・性能監視・パッチ適用・バージョンアップ等の運用作業を外部委託する。随時・日次・月次・年次の作業内容を定め、定例会議により運用のPDCAサイクルを回すこととする。【結果・考察】本年1月よりサーバ構築を開始し予定通りサービスを開始することができた。今後の本学でのREDCap利用の大幅な拡大が見込まれる。加えてSINETの活用により、画像や映像等を用いた臨床研究の実施も期待している。