Japan Association for Medical Informatics

[3-L-4-PP11-3] カテ物品管理システムのマスターを中心にRISを介した医事・物流システムの構築

神田 耕治1, 島川 龍載2 (1.広島赤十字・原爆病院 中央放射線科部, 2.広島赤十字・原爆病院 経営企画課)

Introduction
心臓カテーテル検査室使用物品においては、新規使用物品の頻度が高い。各部門に対してマスター作成申請を行い、コード番号を取得するのは大変煩雑である。
Purpose
新規物品使用時にすべての院内システムにマスターを登録するシステムを構築し業務の効率化する。
Process
以前は、物品使用後に緊急使用物品として、各部門にコード申請を行いマスター登録を行っていた。
新システムにおいては、新規物品の発生するカテ室で、カテ物品管理システム(ホクシンメディカル Kate-Notes plus)の物品マスターにマスターを必要最低限の登録。新規マスターが発生した時点でカテ物品管理システムが自動で差分XLSファイルをアプリケーション統合プラットホーム(Inter Systems Ensemble)経由でHIS・RIS・物流・医事システムに送信する。受信した各システムは自動でマスターが更新される。ただし、医事システムについては、差分データを通知しマスター登録は手動となる。
Result
紙処理の多用と各システムのインターフェースが問題であったが、アプリケーション統合プラットホームを中心に問題解決思考で統合管理できたことで、今回の実装に繋がった。物流からコスト連携まで実装出来たことに加え、RISやカテ室物品管理システムも合わせてトータルコーディネートした事で請求漏れも過去の伝票と同じように発生していない。
以前から取り組んできた、作業にかかる時間短縮やヒューマンエラーを防ぐ取り組み、消費から発注のフローの改善などの組み合わせで大きな成果を得る事ができた。
Consideration
システム連携出来ていない手動部分の解決・メーカーが添付する製品バーコード(GS1-128)の変更への対応・物品管理システム登録内容とRIS実施時の使用物品の確認作業の簡略化。および効率化が今後の課題である。