[3-L-5-PP14-3] 診療記録データを用いたプロブレムの分析による問題指向型システム(POS)の標準化に向けた取り組み
【背景と目的】
現在日本の診療記録は、問題指向型システム(POS)に基づいた問題指向型診療録(POMR)が主となっている。ここで重要となるのがプロブレムリストである。プロブレムは全ての職種が共有でき、それを基本に各職種がそれぞれの立場から記載すること及びそれらを同一の画面において全ての関連職種が閲覧できることがあげられている。しかし、現状では、電子カルテに設けられた別枠のプロブレムリストやそれに紐付き経過記録を記載する機能がほとんど活用されていない。診療科や医師個人によりプロブレムリストを作成する場所に差が出ている。そのため、一目でその患者の問題点を把握することができないことや、標準化されていないため、データの二次利用がしにくい状態である。本研究では、POSの中核を成すプロブレムリストの機能を効果的に活用できるシステムについて報告する。
【方法】
電子カルテ内に登録されているプロブレムを抽出し、プロブレムリスト機能の使用状況と経過記録(SOAP)のプロブレムの記載状況及び記載内容を抽出する。また、岐阜大学医学部附属病院、藤田保健衛生大学病院、三重大学医学部附属病院の3大学で同様に抽出したデータを比較し、プロブレムリストの機能に必要な項目等を抽出する。
【結果と考察】
3大学の抽出データを元に、使用率の高いプロブレムリストを作成しマスター登録した。また利用しやすい環境を構築し、所期の成果を得ることができた。今後は、経過記録(SOAP)に登録されているプロブレムリストの記載内容を元にプロブレムリスト機能に必要な項目を洗い出し、解析を行うことで標準化を図りたい。
現在日本の診療記録は、問題指向型システム(POS)に基づいた問題指向型診療録(POMR)が主となっている。ここで重要となるのがプロブレムリストである。プロブレムは全ての職種が共有でき、それを基本に各職種がそれぞれの立場から記載すること及びそれらを同一の画面において全ての関連職種が閲覧できることがあげられている。しかし、現状では、電子カルテに設けられた別枠のプロブレムリストやそれに紐付き経過記録を記載する機能がほとんど活用されていない。診療科や医師個人によりプロブレムリストを作成する場所に差が出ている。そのため、一目でその患者の問題点を把握することができないことや、標準化されていないため、データの二次利用がしにくい状態である。本研究では、POSの中核を成すプロブレムリストの機能を効果的に活用できるシステムについて報告する。
【方法】
電子カルテ内に登録されているプロブレムを抽出し、プロブレムリスト機能の使用状況と経過記録(SOAP)のプロブレムの記載状況及び記載内容を抽出する。また、岐阜大学医学部附属病院、藤田保健衛生大学病院、三重大学医学部附属病院の3大学で同様に抽出したデータを比較し、プロブレムリストの機能に必要な項目等を抽出する。
【結果と考察】
3大学の抽出データを元に、使用率の高いプロブレムリストを作成しマスター登録した。また利用しやすい環境を構築し、所期の成果を得ることができた。今後は、経過記録(SOAP)に登録されているプロブレムリストの記載内容を元にプロブレムリスト機能に必要な項目を洗い出し、解析を行うことで標準化を図りたい。