一般社団法人 日本医療情報学会

[4-A-1-PS14-2] PMDAから提供しているリスクコミュニケーションツールについて

岡本 麻依 (独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

近年日本の新薬の審査スピードは世界一であり、切れ味の鋭い新薬が世界同時承認で市場に流通するようになった。患者さんにより早く最新の医療が提供できる一方で、予測できない副作用が世界で最初に日本で発生する可能性もある時代となった。今般、医療従事者に対しては、医薬品適正の使用推進、最新の安全性情報に基づくリスクの最小化が求められている。また、医療従事者の中でも特に薬剤師は、薬剤師法第25条の2にて「薬剤師は、調剤した薬剤の適正な使用のため、必要な薬学的知見に基づく指導を行わなければならない。(一部略)」とされており、医薬品の情報を適切に収集し、患者さんへの指導等に活用することが求められている。
医薬品医療機器総合機構(PMDA)では、医薬品の適正使用や最新の安全性情報に基づくリスク最小化のために、ホームページを通じて医薬品に関する様々なリスクコミュニケーションツールを提供している。本発表では、添付文書などの基本的な情報からRMP、患者向医薬品ガイド、重篤副作用疾患別対応マニュアル等PMDAのホームページに掲載しているリスクコミュニケーションツールについてその内容等について紹介する。
PMDAが提供しているリスクコミュニケーションツールについて、医療従事者の皆さんがそれぞれの意図の理解を深め、活用を推進してくださることを期待する。