一般社団法人 日本医療情報学会

[LS-13] 医用画像モニタ管理の実際

原瀬 正敏 (豊橋市民病院)

 医療施設では、様々なモニタが多く使用されている。特に医用画像モニタは、医師が画像を見て最終決定を行う重要な機器である。米国、欧州では、医用画像モニタ単体として医療機器として販売されているが、国内では医療機器として取り扱われていない。
 一方、モニタ診断を運用している施設では、医用画像モニタの劣化に気づかず使用されていたなどのヒヤリハットを経験した報告がある。最適な表示を得るには、解像度や階調特性などのモニタ特性を理解し、性能を維持するための定期的な管理が必要である。日本画像システム工業会より発刊されている「 医用画像表示用モニタの品質管理に関するガイドライン(JESRA X-0093)」は、国内唯一の医用画像モニタ管理のガイドラインであり、これに沿った管理は最低限必要である。本セミナーではガイドラインを交えながら、当院の医用画像モニタ管理とその効果について、医療情報部の視点から述べていく。