Japan Association for Medical Informatics

[4-J-2-CS10-4] ドキュメントの分類別表示を目的としたヒストリーマップ機能の利用

二神 寿美子 (大阪府立病院機構大阪はびきの医療センター 診療情報管理室)

当センターは2016年1月に電子カルテを導入した。部門システムで作成されるドキュメントのうちスキャン文書や地域連携システムでの作成文書などについては電子カルテへ連携し参照することとなった。しかし、療養担当規則の所謂2号紙を模した時系列表示画面では、部門システムから連携された文書はアイコン表示となり、多くの記事やオーダ情報と同時に表示されるため検索性に乏しい。そこで、電子カルテ内の統合的診療情報管理機能「ヒストリーマップ」を使用し、電子カルテに連携される文書を分類して表示することとした。紙カルテで使用していたインデックスを参考に分類を決定し、作成した部門システムにかかわらず分類別に表示することで、閲覧目的にあった文書をより早く見つけ出しすることができるようになった。この機能は、同意書確認や地域連携の情報収集、がん登録作業などの時間が経過してからのカルテ閲覧に有用であった。