Japan Association for Medical Informatics

[2-B-1-1] 日本医療機能評価機構におけるEBM医療情報事業(Minds)の展開

吉田 雅博 (国際医療福祉大学医学部)

EBM医療情報事業(Minds)は、質の高い診療ガイドラインの普及を通じて、患者と医療者の意思決定を支援することを目的としている。この目的を達成するために、わが国で作成・発行された診療ガイドラインのデータベースを構築し、インターネットを通じて誰でも無料で閲覧できる「Mindsガイドラインライブラリ(https://minds.jcqhc.or.jp)」を運営している。「Minds(マインズ)」とはこの事業の愛称である。
Mindsは2002年度に厚生労働科学研究費補助金で事業を開始し、2011年度からは厚生労働省委託事業:EBM(根拠に基づく医療)普及推進事業として運営されており、2018年8月現在、235の診療ガイドラインを掲載している。
Mindsでは、診療ガイドラインの作成者と利用者をつなぐ役割を果たしていきたいと考えており、診療ガイドラインの「作成支援」「評価選定・公開」「活用促進」「患者・市民の支援」を4つの柱として、事業を推進している。新たな展開を説明する。