Japan Association for Medical Informatics

[2-C-3-1] 院内物流におけるICタグの活用可能性

阿磨 由美子 (帝人)

 RFID技術をベースとした「レコピック(r)」システムは、UHF帯パッシブICタグを使用しながらも、アンテナシート近傍に電波を局在化することで医療機器や生命維持装置への電波的影響を極小化し、医療現場の安全面と管理対象物の読取り精度を両立した個体管理システムである。特に院内のような狭小スペースにおいて沢山の管理対象物が混在している環境においても、必要な対象物のみ読み分けることができる点が「レコピック(r)」の特長である。
 現在、医療者の業務は多岐にわたっており、物品管理や物流業務に多くの時間が割かれている。その負担を軽減するための「レコピック(r)」活用事例を今回紹介する。臨床工学室や病棟での医療機器管理に始まり、カテーテルの在庫・使用実績管理や手術材料の使用実績管理、SPDカード管理など活用範囲は多岐に渡り拡大している。 
 また、弊社は「レコピック(r)」で一定期間取得・蓄積されたデータからあらゆる切り口をもって定量的効果の検証にも取り組み、導入施設にフィードバックしている。