Japan Association for Medical Informatics

[2-C-3-2] リストバンド用UHF帯RFIDタグの実用化に向けた取組

西村 清胤 (小林クリエイト)

 RFIDリストバンドと省電力のハンディリーダーの組み合わせで病棟での患者様認証に特化し、臨床現場での安心・安全が実現できるICT技術を紹介する。
 実証実験のトライアル等で培った技術や経験を元に新たな薄型スペーサータグの開発を進めている。これまで、2メートル以上の距離でも読み取れることを目的にスペーサータグを開発・研究していたが、患者様への取り付けに際して多くの方々より不評をいただいていた。
 今回、紹介するタグはよりコンパクトな仕様とし、患者様に違和感なく装着いただけるように改良を加えた。ご興味を持っていただいた大学病院様での実証実験を通して実用化に向けて研究をしている。
 小型・省電力でバーコードとRFIDの両方を読取ができるハンディリーダーの開発についても取り組んでいる。100mW~200mW程度の出力で患者様への安全性と看護師の方の利便性に配慮したハンディリーダーである。よりコンパクトにすることとご利用される方の使いやすさを追求した技術開発を進めている。