Japan Association for Medical Informatics

[2-J-1-1] DWHを利用した患者受診状況調査

吉松 昌子1, 丸山 陽市2, 本多 正幸3, 藤原 卓1,2 (1.長崎大学病院 周術期口腔管理センター, 2.長崎大学病院 医療情報部歯科分室, 3.長崎大学病院 医療情報部)

【はじめに】平成30年度の保険改定により周術期口腔機能管理対象患者が拡大し、当院における周術期口腔管理センターの患者数が増加している。対象患者の歯科初診は予約ではないことが多いため、同時間帯に初診患者が集中する場合がある。患者の診察待機時間が増加しているため、我々は体制を改善する必要がある。今回、DWHを利用して当センター初診患者の受診状況について調査したので報告する。【方法】調査対象は、DWHに登録している電子カルテと口腔内情報とし、調査対象期間は平成30年4月から5月までとした。DWHの電子カルテ情報から初診登録の科名が「周術期口腔管理センター」である患者、かつ、口腔内情報から「周術期口腔機能管理計画策定料」を算定した患者を抽出した。【結果および考察】患者総数は455名であった。初診登録時間は9-10時:16名、10-11時:38名、11-12時:54名、12-13時:74名、13-14時:80名、14-15時:59名、15-16時:66名、16-17時:46名、17時以降:22名であり、13-14時が最も多かった。現在、初診担当歯科医師は9-13時と13-17時に2名ずつ配置している。その他にも協力歯科医師がいるが、12-13時は手薄となっており、患者が増加する時間帯であることが明確となったため、この時間を含め患者数の多い12-16時に人員を充実させ適切な配置を行うことが必要である。【結論】DWHが患者受診状況調査に有用であることが示唆された。