Japan Association for Medical Informatics

[2-K-2-2] 動画投稿サイトVimeoを利用した職員を対象としたセキュリティ教育の取組み

辻岡 和孝, 片口 治幸, 渡邊 翔太, 中川 肇 (富山大学附属病院医療情報部)

【背景】近年、インターネットを利用した個人で開設可能なEラーニングサイトが増えている。代表的なものではJMOOCやUdemyなどがある。しかし開設のためにはサービスを提供している管理会社が定める一定の審査にパスする必要がある等、さまざまな制約があり自由度は高いとはいえない。そこで今回動画投稿サイトVimeoを利用して、Eラーニングサイトを構築したので報告する。【方法】富山大学附属病院においてセキュリティ教育に利用している講義資料を基に、内容を動画化してVimeoにアップロードする。また参照時にパスワードを設定するようにした。Vimeoのオプション機能を用いて意見の書き込みをできるようにした。動画編集ソフトはPowerDirector15を利用した。【結果】インターネット経由でセキュリティ教育のEラーニングサイトが構築できた。動画を参照した職員からの意見の収集や利用状況が把握できるようになった。【考察】動画投稿サイトはYouTubeが有名だが、閲覧のためのパスワードがかけれないことや広告が表示される等の不都合な部分も多い。Vimeoでは閲覧にパスワードをかけることができ、利用者を制限できる点で有利であった。また、意見の収集ができ、講義内容のブラッシュアップにもつながると考えた。閲覧者からの意見の書き込みにはfacebookやgoogleのアカウントもしくはEメールの登録が必要であるため匿名性は高くないが、むしろ職員向けとしては有効であると考えた。今まで、冊子のみの資料であったため講義に参加できない職員は資料の内容を自習するしかなかったが、インターネットを通じてスマホで簡単に学べる環境が提供できた。今後は別途構築中のWEBサイトと連携し職員の学習履歴を管理できるようにしていきたい。【結果】医療情報システムのセキュリティ教育を従来の講義形式の他、インターネット経由のEラーニングに対応できた。