一般社団法人 日本医療情報学会

[3-C-2-7] 生活支援を目指したSHACHIによるフラットコミュニケーション

藤田 伸輔 (千葉大学)

糖尿病をはじめとする生活習慣病では生涯にわたってよい生活習慣を維持する必要がある。そのためには患者自身が疾病と病態および将来起こりうることとその予防策を理解し、納得し、治療法や療養方法を自ら選択し、努力を続ける必要がある。このような療養方法はコンコーダンスと呼ばれる。コンコーダンスでは患者や家族からの疑問に答え、その考えを尊重し、意欲を高めることが重要である。これはコーチングの手法であり、アクティブ・ラーニングの手法でもある。医療にこのような環境を導入するために千葉大学では総務省クラウド型EHR高度化事業においてPHRとEHRを融合したSHACHIにコンコーダンスを取り入れるためにその要件を検討した。患者・家族と医療者・介護者がフラットな関係でコミュニケーションを推進できることをベースとし、疾病と療養についての学習素材の提供、患者会等での情報交換などを推進し、糖尿病療養指導士に対してコンコーダンスとアクティブ・ラーニングについての講習を開始する。