Japan Association for Medical Informatics

[3-D-1-2] 看護現場とICT

保坂 良資 (湘南工科大学)

看護現場は医療の最前線の一つである。ここで最も大きい情報リソ-スはヒトである。そのヒトは、患者・看護師・医師・臨床工学技士・放射線技師など多種多様であり、それらの間では多くの情報が授受されている。この情報の授受すなわちコミュニケ-ションが適切に行われないとインシデントなどを誘発する場合がある。しかし人的リソ-スが多様であるがために、コミュニケ-ション自体が円滑に行われにくい場面も相当数存在している。そのような場合には、適切な範囲の中で情報システムや機器の支援により、人的リソ-スでは不足がちなパフォ-マンスを補うことが有効である。ただしシステムや機器による支援は、場面毎に条件が異なり、看護現場の特性を充分に反映したものでなければならない。本シンポジウムでは、看護現場を中心に置き、様々な場面において有効なコミュニケ-ション支援技術と、その在り方について議論したい。