Japan Association for Medical Informatics

[3-D-1-3] 看護業務内容の違いと情報端末の選択に関する研究

石井 香奈子 (神戸市立神戸アイセンター病院、兵庫県立大学大学院博士課程)

現在、多くの病院で、電子カルテシステムは様々な情報端末で閲覧可能である。一方、看護師の業務はそれぞれの場面、それぞれの個人に適した情報端末が存在し、選択されている。どのような情報端末がどんな業務に適しているのか、選択する看護師による個人差はどこにあるのかを検討し、明らかにしておくことは、看護業務の効率化を検討するために必要であると考えられる。そこで今回、看護場面の違いによる情報端末の選択と看護業務の効率化について検討した。外来・病棟・手術室の看護単位が一元化されている単科病院において、看護師がそれぞれの業務で、好んで選択する情報端末とその理由、選択しない情報端末とその理由について明らかにする。
業務に即した情報端末を導入する時、情報端末の操作性だけでなく利用者の視認性の違いも考慮する必要がある。今後、外来を中心として、情報端末の利用者が医療者のみではなく、患者・家族へと拡大しようとしている今こそ、利用者の操作性と視認性に着目した検討が必要であり、導入時に考慮すべき項目の一つに挙げられると考えられる。