一般社団法人 日本医療情報学会

[3-D-1-5] 病棟看護業務を考える

中元 雅江 (岡崎市民病院)

 病棟の看護業務を考えてみる。当日の受け持ち患者の情報収集から始まり、各種オーダを指示受けし、準備し実施する。並行して看護計画の実施、入退院の受け入れ多職種とのカンファレンス等多岐にわたる。多職種で共同して患者さんをケアするためには情報共有は重要であるし、交代制勤務であるから、途切れないケアのためにも患者の最新の情報が必要となる。情報共有・伝達のツールとして、掲示板や一覧表の緊急フラグなどを画面に表示する、看護師の所持する携帯端末にメッセージを通知するなどの機能がある。それぞれに有益な機能であるが、リーダーであれば全体を俯瞰的に見るツール、メンバーであれば患者の変化に迅速に応じられるツールと当日の役割によって異なる場合もある。同じことが患者の病期や重症度によっても考えられる。次々と新しい技術が生まれる今日だが、どんなツールが看護業務に役立つのか、今一度考えてみたい。