Japan Association for Medical Informatics

[3-D-2-1] 診療所看護師による医療・介護の連携の実態と必要な看護情報の検討

板東 由美1, 長田 敏子2, 池田 律子3, 波田 弥生4, 花井 理沙4, 西本 里美5 (1.兵庫県立大学応用情報学研究科, 2.特定医療法人誠仁会 たまつ訪問看護ステーション, 3.独立行政法人国立病院機構 神戸医療センター, 4.神戸市看護大学, 5.石原内科・リハビリテーション科)

厚生労働省が推進している地域包括ケアシステムでは、地域における医療・介護の関係機関が連携して、包括的かつ継続的な在宅医療・介護の提供を行うとされている。その関係機関とは、地域の医療機関、在宅療養支援病院、訪問看護事業所、介護サービス事業所とあり、患者がそれらの機関を利用しながら安心して療養生活を送るためには、それぞれの場所で働く看護師が連携して、継続した看護を提供することが必要である。先行研究では,診療所に勤務する医師の調査において、過半数の医師が在宅医療に関する困難と負担を感じており、その解決策として、他医療機関や介護職との連携が重要だと回答しており(新城,2014)、看護師においても同様であると考える。しかし、他機関や介護職との連携のための調整を担っている診療所看護師の連携に関する研究は見当らなかった。そこで本研究では、診療所看護師による連携の実態を明らかにするため、アンケートを実施した。その結果、診療所看護師と他の医療・介護機関との連携に必要な看護情報について検討したので報告する。