Japan Association for Medical Informatics

[3-E-2-2] 病床見守りシステムの開発

三島 武政1, 平間 康宣1, 谷本 早苗1, 為井 房子1, 石田 裕則1, 厚美 智浩2, 小元 翔太郎2, 池田 創3 (1.医療法人仁友会北彩都病院, 2.リコーインダストリー株式会社, 3.株式会社リコー)

【目的】転倒・転落の事象発生を防止するため転倒・転落アセスメントで危険度を評価し、入院患者ごとの対策を実施しているが、事象の発生を無くすことは、難しい。当院では、IT・IoTを活用し離床やベッドからの転落を予測し病棟スタッフへ通知する入院患者見守りシステムの開発を試み、これまでの成果を報告する。【方法】病室内に温度を検知できるカメラを設置しベッド上の患者をサーモ画像として取得する。サーモ画像から患者の動体を検知するエリアを定義し離床や転落の可能性のある動体を検知する。また、病棟スタッフへナースコールシステムを使用し離床、転落の可能性を通知する。【結果】患者のサーモ画像から動体を解析し離床や転落の可能性を検知することができ、ナースコール信号をナースコールシステムに発信し病棟スタッフへの通知が可能であった。【考査】離床やベッドからの転落の可能性を検知することで転倒・転落の事象を未然に防止し、安全な入院生活を送るための病院環境を実現することができる。限られた病棟スタッフの代わりにIT・IoTで病床見守りシステムの実現化ができれば、病棟看護業務の改善につながると考える。