[3-J-1-2] 大分大学医学部附属病院におけるPNSワークシートシステムの開発
新看護方式であるPNS(Partnership Nursing System)は、多くの病院で導入が進められている。PNSの導入に伴い、看護師の業務分担作成支援のシステムは、電子カルテの標準機能として構築されてきた。しかしながら、看護師が業務確認に用いるワークシートについては、標準機能として開発されてはいない。そこで、大分大学医学部附属病院看護部のシステム担当者とともに、PNSの運用に基づいた院内統一のワークシートとして、1.管理者がPNSのパートナーの受け持ち患者に偏りがないかを確認する「受持看護師一覧」、2.各勤務帯での残業務を割り振る「リシャッフル表」、3.PNSのパートナー別勤務帯別に患者を確認する「業務分担表」、4.PNSのパートナー別勤務帯別に業務を把握する「タイムスケジュール」の4種類のワークシートを開発することとした。方法は、DataWareHouse(DWH)のデータを用い、病院情報システムのイントラネットのWEBサーバにワークシート出力システムを構築した。2016年1月から試験運用を行い、システム担当者からの要求に対応しながら、ブラッシュアップを重ねてきた。利用開始から2年6ヶ月が経過し、安定的に運用されるに至ったので報告する。これにより、電子カルテシステム内に提供して欲しいPNSワークシートの提案となることを期待する。