Japan Association for Medical Informatics

[4-A-1-1] レセプト情報等データベース(NDB)の利活用について:これまでの動向の整理

加藤 源太 (京都大学医学部附属病院 診療報酬センター)

レセプト情報等データべ―ス(NDB)は、2011年の第三者提供開始以降、データ提供承諾件数は150件を超えており、徐々に提供実績が拡大しているところである。また、レセプト情報等オンサイトリサーチセンター(東京)および(京都)(以後「オンサイトセンター」とする)では2015年度より試行的利用が開始されており、2018年度には第三者提供に向けた実証実験が予定されている。一方で、次世代医療基盤法の施行にみられるように、保健医療データの有効な利活用は引き続き重要な社会的課題として位置づけられている。本シンポジウムは、レセプトデータの利用のみならず運用にも関与している日本および海外の関係者から最新の動向について講演いただくとともに、パネルディスカッションを通じて、現存する課題とその克服について議論を深め、レセプトデータ活用環境の充実化の一助とすることを目的として企画したものである。当演題では、日本におけるこれまでのNDBの利活用について紹介するとともに、オンサイトセンターでの取り組みや海外の動向等についての概要を整理し報告する予定である。