[4-E-1-4] 心臓カテーテルを中心とした多モダリティ循環器診療情報を収集するJ-IMPACTシステム
循環器疾患は心筋梗塞、脳卒中を代表とした血管病により日本人の生活の質を損ねる重大な疾患領域である。特徴的に発展した心臓カテーテル検査・心臓カテーテルインターベンション治療の診療情報、また、大規模臨床試験のエビデンスに基づく薬物療法などの診療情報などは、構造化データとして個別患者のリスク予測や治療プロセスの再評価に利用されるべきであるが、多モダリティの診療情報を電子的に収集するシステムは存在しなかった。我々は日本循環器学会およびImPACT事業の支援を受け、電子カルテにおける患者基本情報、処方、検体検査データをSS-MIX2標準ストレージから、また、生理検査や心臓カテーテル検査・心臓カテーテルインターベンション治療レポートの情報をSS-MIX2拡張ストレージから収集するJapan Ischemic Heart Disease Multimodal Prospective Data Acquisition for Precision Treatment (J-IMPACT)システムを開発してきた。本発表ではJ-IMPACTシステムの現状と課題を議論したい。